先日、管理人は福島原発から1000m離れた常磐自動車道をバイクで放射能を浴びながら走ったので、いろいろ考えることがあった。
電力供給という観点から見ると原発は不要だと思う。
先の震災を含め、世界でも原発に事故に関わらず、ロシア原子力潜水艦の事故や整備中の事故を含めると関わった多数の人間が事故死している。
しかし日本の安全保障を考えると原発というのは戦争抑止の一端を担っているので必要だと思う。
管理人が個人的に原発は安全保障上必要だと言ってるのではなく、改正原子力基本法にも明記されてる。
第2条に1項が追加され、「我が国の安全保障に資することを目的として」という文言が入った事実は、原発は単に電力供給だけではなく、国家安全保障上必要であると国が認めているという事だ。
日本は世界で唯一の被爆国であり、非核三原則がある。世界に対して核兵器の撲滅を発信できる説得力のある唯一の国であるが、国家安全保障を考えると核武装という結論に至る。ここに戦後日本のジレンマがある。
日本の周りは核兵器保有国で囲まれている。
ロシア、シナ、北朝鮮、インド、パキスタン、国際テロ組織に包囲されている。
日本の核武装を進めているのは他でもないアメリカである。
東アジアで台頭する中国と直接衝突したくないアメリカは日本という同盟国が間に入り、中国との相互確証破壊を確立し、一定の抑止力となってもらうのが、アメリカの国益であると同時に、東アジアの安定に寄与するからだ。
日本では、多くの人が日本の核武装はアメリカが許さないと思っているが、アメリカは方針を変更している。
その証拠は使用済み燃料を再処理する技術をアメリカは日本に売り、高速増殖炉「常陽」と「もんじゅ」を稼働させた。
「再処理」とは非常にうまい言葉である。
再処理しているのでウソではないし、再処理が具体的にどんな作業なのかがわからないような曖昧な言葉である。
「再処理」とは、濃縮度60%程度のプルトニウムを軍用レベルの96%以上に濃縮することである。
名目は原子力発電の研究用に累計1兆円かけて研究開発されたのに発電設備がないのがそもそもおかしい。
一切発電はしていなく、「アメリカが軍用プルトニウム生産工場を敦賀と大洗に作った」と言うのが諸外国の認識である。
知らないのは日本人だけである。
日本は2003年末に「余剰プルトニウムを持たない」との政策を宣言しているにも関わらず、ストックは44.6トンを保持し、10トンを青森県六ケ所村に保持し残りは英仏に保管している。
この量は核兵器5000発分の量である。
IAEAには、核物質の兵器転用を防ぐ目的で査察に入る権利が認められているが、「査察に入るまでは準備などに4週間が必要だが核兵器転用には1週間あれば十分なので間に合わない」と発言(米・核不拡散政策教育センター理事:ヘンリー・ソコルスキー氏)
日本は事実上IAEAの査察を待たずに核兵器の製造が可能な状態となっているのだ。
世界各国から何度も日本の突出したプルトニウム保有量から核開発の疑念を向けられているが、日本での報道は皆無だ。
つまり国策としてプルトニウムタイプの核兵器がいつでも製造できる体制を維持していると考えた方がよい。
これだけの核物質大国なのに「原発反対」とか「ラブ&ピース」とか吠えるバカ丸だしなアホがいるが、日本の潜在的な安全保障の一端を担っていると言う事実を知らないのでしょう。
テレビしか見てないと、いつの間にか偏向報道が真実だと勘違いしてしまいますからね。
原発の事故のせいで亡くなる人や住む場所を替えられるデメリットより、国全体が豊かで平和な暮らしが出来るメリットの方が大きいので多少の犠牲に目をつぶるという多数決で決まる現代の民主主義の考え方である。
本当に全国民が原発反対なら反対議員が選挙で当選し、とっくに廃止でしょう。
スケールはデカいように感じるが、例えば交通事故で毎年5000人死亡するが、5000人死ぬデメリットより、クルマを使うことで得られる豊かで便利な生活ができるメリットの方が大きいため、車は禁止にならない。これも多数決である民主主義の基本的な考え方である。
原発反対ならクルマも反対と言ってほしいですが、SEALDSの皆さんがそう主張するのを管理人は一回も聞いたことがありません。原発より交通事故で死ぬ人の方がはるかに多いんですがね…
なぜでしょうか?
ちなみに交通事故で毎年5000人死亡しているってさらりと言ったが、実はかなりの数で、米軍がアフガン、イラクで16年間戦争して死亡した兵の数と同じである。米軍が16年間の累計で死亡数が日本では毎年交通事故で死んでいるという事だ。
こういう事実を客観的に認識した上でSEALDSの皆さんは「原発反対」と言いましょうね。原発が危ないなら、クルマの方がもっとあぶねぇんだよ、ボケ。
反論があるなら聞いてみたいものだ。嫌なら民主主義の国から出て行けばいいだけの話しである。
民主主義とは多数決である。
異論は認めない。
では、本論に戻り日本の核武装プロセスを見てみよう。
ステップ①
高速増殖炉もんじゅはアメリカとの協議で廃炉が決定。
青森県六ケ所村に保管してあるプルトニウムを新型高速増殖炉で軍事転用レベル98%までプルトニウムを濃縮する。
ステップ②
濃縮されたプルトニウムを内蔵した爆弾を製造する。
ステップ③
JAXAが運用するH2-B衛星打ち上げ用ロケットに衛星ではなく、核弾頭を搭載する。
ロケットというのは積み荷で呼び方が変わります。
積み荷が衛星なら「衛星打ち上げロケット」
積み荷が爆弾なら「弾道ミサイル」
誘導は両方とも慣性誘導なので積み荷が何であれ大陸間弾道ミサイルと一緒である。
ロシア、中国、南北朝鮮を射程に収める短距離弾道ミサイルならJAXAの開発した固体燃料ロケット、イプシロンロケットで対応可能だ。
※JAXA HPより引用。
管理人個人の意見ではなく、改正宇宙航空研究開発機構法に、防衛利用が可能となるように明記されている。
イプシロンロケットは将来、弾道ミサイルとしての運用を見越して開発されているのである。
ステップ④
世界第3位の核兵器大国化
300発のイプシロンロケットと300発の20ktクラス核兵器を短期間に保持することが可能である。
原子爆弾は今から約75年前の1942年、アメリカ合衆国がコンピュータのない時代に半年かけて完成させた。
日本の工業力なら3日で可能である。核実験しなくても核爆発の計算やシュミレーションはプレイステーション3で出来てしまう。
そもそも北朝鮮やパキスタン、イランのような三流国でも作れるものを日本が作れないと考える方がアホである。
日本の核武装論はともかく、潜在的に核兵器の製造が可能であるという事実は国際政治の舞台でも広く認知されていることであり、東アジアで一定の戦争抑止力になっていると考えても不思議ではない。
原子力発電所の存在意義は単に電力供給だけではない。
日本国民は平和で豊かな生活が出来ていると言う事実の一つであるとという認識を持ち、国の原子力政策に一定の理解を示すことが豊かな生活を享受している国民の義務であると管理人は考える。
また国も原発の存在意義をもっと国民に広報し、広く認知させる必要があるだろう。