先月から進めてきたバイクのリフレッシュもいよいよ最終章。
とりあえず新年度早々会社をサボる。
2017年度有給取得社員第一号です、はい。
2017年度2日目にして第一号の称号をゲットし、休暇理由が「天気がいいからエンジンの組み立て」ですよ。不良社員もここまで来るともはや尊敬のまなざしで見られますね。
さてとまずは、今回は純正ガスケットのほかに、特殊な液体ガスケットを使用する。
パーマテックスのパーマシールド。上大岡のラフ&ロード横浜店が一番安く1400円
こいつは高温化でも完全に固まらないので次回オーバーホール時にガスケットの残りかすが
付きにくく、オイル漏れを完全に防ぐことができる優れものだ。
この液体ガスケットを純正の紙ガスケットに塗ってからシリンダーを降ろす。
まずはコンロッドにピストンを装着。
シリンダー内壁とピストンに潤滑剤としてエンジンオイルをたっぷり塗る。
これは挿入するときスムーズにするのもあるが、エンジンが始動した時にオイルポンプからの供給にはタイムラグがあるので供給前までに油膜切れを起こしシリンダーの焼付きを防ぐためである。
ピストンリングが出ているので、単気筒エンジンだと一個しかないので手で押さえ込んでしまう人が多いが、これをやってしまうと、オイルリングやセカンダリリングを破損したり、位置がずれてしまう場合が多いので、ケチらずに特殊工具ピストンリングコンプレッサーを使用したほうがアンパイだ。
特殊工具ピストンリングコンプレッサ↓
この状態でシリンダーに挿入する。ピストンリングコンプレッサは手を添えてあげるようなイメージですね。
手をあてがってからゆっくり、静かに挿れていきます。
先っぽだけ挿れてジラしている特殊工具を外した状態↓
「あん♥」
無事に合体しました。シリンダーブロック上部から清掃してきれいなピストンが見えます↓
そしたらシリンダーヘッドを組み立てる。
インテークバルブ、エキゾーストバルブ、バルブスプリング、バルブスプリングリテーナーを取付けて、バルブシートの当り面の気密をしっかりとる。
この辺は写真がめんどくさいので省略。
シリンダーヘッドを組んだら、カムシャフト、カムシャフトスプロケット、カムチェーンの同期をとってからロッカーアームのタペットクリアランスを調整する。
この辺はレースやるときはシビアに決めるが通勤快速程度ならホンダのサービスマニュアルの規定値でOK。
組んだらボルトの締め忘れがないか確認してバイクのフレームに搭載。
あとはキャブレター、クラッチワイヤー、アクセルワイヤー、イグナイター、マフラー、タンク、シート、外装を取付けて完成。
エンジンは無事に始動。異音もなし。オイル漏れなしなんで組立成功。
燃焼室の清掃とピストンリングの交換、リアサスペンションオーバーホールで劇的な変化はないものの試走した感じはトルク感が増えてバランスがいい。
慣らし運転は30時間程度。その後は全開走行が可能だ。
明日から通勤よろしく!!