さて今日はエンジンのガスケット取りを実施する。
ヘッドカバー、シリンダーヘッド、シリンダー、クランクケースには各部品ごとに紙ガスケットが付いており、バラすと緑色の紙のカスが付いている。
コレ↓
エンジンのオーバーホールで一番退屈でメンドクサイ作業である。
メンドクサイからと言ってこのまま新しいガスケットをセットしてエンジンを組み立てることは、前戯ナシでするのと同じなのであまりにも身勝手でエンジンに対して大変失礼である。
そんなことをするとそっぽ向かれ、エンジンかかんなくなるかもしれないから手抜きしないように。
地味だが黙々とひたすらスクレーパーやカッターできれいにそぎ落とす。シリンダーブロックに傷を付けたらそこからオイルが漏れるので絶対に避けなければならない。
管理人はアストロプロダクツのスクレーパーを使用。
小さいので使いやすい。
さらにクランクケース側のガスケットはエンジン内部に落ちる可能性があるので慎重に削らないとならない。
before↓
after↓
全部きれいに取れたら、面取りを行う為、エンジンオイルとオイルストーンを使い鏡面仕上げをする。
これで完成。また今日も深夜2時を過ぎている…
ついでに先日丸洗いしたピストンに新品ピストンリングをセットする。
ピストンリングは全部で5枚。オイルリングが3枚、トップリング1枚、セカンダリリング1枚。
ホンダのエンジンはRNと書いてあるのがトップリング、Rがセカンダリリングだ。決して間違えないように被せないと破れてしまい事故の原因となりますので気を付けましょう。
ピストンが萎える前にスナップリングプライヤーを使い、ピストンリングが破れないように曲がらないように広げて素早く被せましょう。
まれにゴムがピストンリングが嫌いな方もいらっしゃいますが、エンジンに関しては安全第一ですから必ず新品のピストンリングを使いましょう。
取り外したピストンリングと見比べてみるとやはり摩耗しているようで新品は張力があって幅が広い。新品にすることで圧縮漏れやオイル上がりの原因を防ぐことができ、本来のパワーを引き出すことが可能だ。
さてとすでに3時…
明日というか…今日は会社で予算会議だと言うのに…
全国のえらそうな支店長どもとアホ役員が集まる会議に出席しないとならないのだ。
この会議で寝るとするか…