今日は降ろしたエンジンをチェック。毎日、高回転高負荷をかけてるエンジン。
調子は悪くないが状態チェックと消耗品の交換、自分が乗るバイクなので自分できちんと精度よく組み立て、自分で状態を把握することが大事だ。
自分が乗るバイクは命を預ける相棒だけにバイク屋のいい加減な整備に高い金払って乗る方がどうかしてる。
よく任せられるよな。
物を大事にしないから愛着も湧かない。
だからすぐに乗り換えたり捨てたりする。
女もそうだよな。
ゆっくり時間かけて関係を築いて知らないことを知ったりする楽しみやドキドキ感はすごくエキサイティングで楽しい。
と言うわけで脱がします。
シリンダーヘッドカバーを外す。
カムシャフトスプロケット、ロッカーアームとご対面。
全く問題なし。
次はブラを外す。もといシリンダーヘッドを外す。
バルブとバルブスプリング、ポート、燃焼室とご対面。
燃焼室はそんなにカーボンが溜まってないのでキャブレターのセッティングがバッチリ決まって、理想的な混合気の様だ。
これはとてもうれしい。苦労してセッティングしたかいがあるぜ。
次はいよいよ秘部へ。シリンダーをズラす。
ちょっとズラしたところ
キツキツのシリンダーからピストンの抜くのは大変だ。
ゆっくりズラしながら脱がす。
ピストンもカーボン堆積が少なく理想的だ。
傷やガス抜けの痕跡、ピストンリングの摩耗、油膜切れの痕跡もなくいい状態だ。
特に油膜切れを起こすとシリンダーが焼き付いてピストンに穴が開いてエンジンブローとなります
そうなるとご臨終ですからオイル管理はとても重要です。
フィナンシェ焼くときも離型油を型に吹くの忘れて型から外れなくてダメにしてしまいシェフに怒られます。
それに人間だって油膜切れを起こしたらお互いに痛いですから、ゆっくり油膜を維持しながら気持ちよくなりましょう。
何の話かって? オイルの大切さについての話だよ。
さて次はバルブのホックをハズします。
管理人は便宜上ホックと呼んでいるが正確には「 バルブスプリングリテ-ナ-」と呼びます。
ちなみに管理人は片手でホックもフロントホックもハズせるがバルブのホックはそう簡単に外れなく、とてもガードが固い娘なので、特殊工具で攻めます。
このデカくて物騒なツールことバルブスプリングコンプレッサーをインテークバルブにセットする。
スプリングを圧縮する。
そしてゆっくり慎重に写真のようなマグネット付きのマイナスでリテーナーを取り外します。
とても小さい部品ですので無くしたら怒られますからね。(誰にだよ)
エキゾーストバルブも同様に取外し、無くしたり、埃や水が付かないように缶に入れておきましょう。
全部脱がしたのでいよいよ"これから"って感じだが焦ってはイケマセン。
まずはお風呂に入ってからでないと…
シリンダーヘッドの燃焼室、ピストン、バルブ、シリンダー下のカーボンをお風呂できれいに洗います。
本来であればお風呂はLUSHのバスボムを入れて香りと泡とヌルヌルでいい感じの雰囲気にしたいんですが…
本物の風呂を使うと我が家の指導教官殿(妻)の逆鱗に触れる恐れがあるので適当な鉄の缶に全部放り込んで放置。
バスボムの代わりに特殊な工業溶剤を入れてカセットコンロの上に置き、温度は70℃をキープして漬け置き洗い。
チョコレートテンパリング用の赤外線温度計を使用。ない人は大体でOK。
before↓
after↓
全てのカーボンがきれいに落ちてとてもキレイです。
スペシャルエンジンを全部脱がしてお風呂に入っていよいよ"これから"って時ですが、まさかのサービスタイム終了で"本番"は持ち越しです。
今日はここまで。
続く…