通勤スペシャル HONDA XLR125R
今日も元気に全開で帰宅。
のはずが…
我が家の指導教官殿(妻)からまさかの「卵がない」との一報が入った。
指導教官殿からの一報なので無視することが出来ず、暗に卵を調達するという新任務が課せられた補給陸曹(オレ)はビックヨーサンへ。
無事、卵をゲットし任務完了したが…
バイクのエンジンがかからない…
オレ:「キーオン」「セルボタン押す」
バイク:「カチ」…
オレ:「おい!」
バイク:「…」
完全に沈黙したようです。
ヨシムラオイルテンプメーターの電圧計は12.44Vを示しているのでバッテリーではなさそう。
さらにセルボタンでセルスターターリレーの動作音がきちんと「カチ」となっていたので恐らく別の原因。
卵はゲットしたがバイクがビックヨーサンで立ち往生…しかし考えても仕方がないので押し掛けして何とかエンジン始動。
原因はすぐはわからないので、暫くは長距離ツー用のBMWで通勤。
後日…
とりあえずバイクの電装系をバラして、ハーネス、レギュレートレクチファイア、セルモータ、スターターリレー等をチェック。
セルモータが怪しいが、ハーネスの断線かセルモータが原因かどうかはっきりしないので、BMWのバッテリーに直接接続して回るかを確認したが、回らない。
よってセルモータが怪しいのでバラす。
カーボンブラシの減りは規定値内で問題はないが、アーマチュア(銅の部品)にカーボンブラシの汚れが付いていたので磨いて汚れを取る。
他はエアダスターでカーボンブラシが接触する際に発生するスラッジを取り除き、オーバーホールする。
組み直す際はゴムのOリングにしっかりオイルを塗ること。これをしないと水の浸入でモーターがショートしてメインヒューズがぶっ飛びますから気を付けましょう。
組み直したセルモーターを再びBMWのバッテリーに繋いで動作確認しOK。
原因はアーマチュアに着いたカーボンブラシのスラッジでした。定期的にメンテしないとダメですね。
あとはバイクにセルモータを取付けます。
セルモータのピニオンギアをエンジンのワンウェイクラッチギアにいきなり挿れると痛いので、きちんとピニオンギアの黒いOリングをローションオイルで濡らします。
早く作業を終わりたいからと言って無理やり挿れたりしたら黒いゴムのOリングが破れてしまいますからゆっくり、静かに挿れます。
早くバイクを組み立てて終わらせたい気持ちは分かるが、決して焦ってはイケマセン。
それでも挿れずらい場合は、セルモータのピニオンギアにエンジンオイルで十分に濡らしてから挿れましょう。
表現は多少卑猥だが…まじめな話、セルモータは大電流でエンジンのクランクを回すので大きな力が加わります。
きちんと組み立てないとワンウェイクラッチが破断してクランクケースのベアリングを破損する原因になります。
いい女をゆっくりじっくり攻める気持ちで焦らずに組み立てましょう。
きちんと組み直して、無事にエンジン始動。
セルモータASSY(ホンダ純正部品) 30000円を覚悟していたが、出費をしなくて済んでよかったぜ。
ホンダ XLR125R,XLR200R,FTR223,SL230,CD125,XR230は同じエンジン系統なのでセルモータが調子悪い場合は一度画像を参考にばらしてみると直るかもしれません。